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2008年02月01日

塩について#4

前回の続き
塩にまつわる言葉
塩にまつわる故事やことわざの多さは、塩の大切さ、身近さの表れでもあります。
■手塩にかける
自ら世話をしていつくしみ育てるの意。自分の手で塩をふり時間をかけて漬け込む漬物や、掌いっぱいに塩をつけて握りしめるおむすびのように、昔から手に塩をつけて丹念にものを作る行為には、愛情が込められている。
■青菜に塩
(青菜に塩をかけると、葉や茎に含まれた水分が外に吸い出され、しおれてしまうことから)急に元気をなくしてしょげるさま。
■切り身に塩(きりみにしお) 切り目に塩(きりめにしお)
災難の上に、さらに手痛い災難を受けるたとえ。
■塩たらず
塩はほどよい量を使わないと食べ物の持ち味を引き出せない。塩が足りないと間のぬけた味になってしまう。これが転じて、人がのろのろしていること、能力が低いことを表す。また、「塩気がぬけた人」とは、もうろくした人を示す。
■しおらしい
控え目で、慎み深く、可愛らしいこと。封建時代、塩が手に入りにくかった百姓の女たちはたびたび、出陣する武士が持つ塩包みに目をつけて言い寄った。しかし彼女たちの態度はいかにも恥ずかしそうで、塩欲しさの素人の言い寄りとすぐに見破ることができた。「しおらしい」とは、"この塩が欲しいんだなと察しがついていた"が転じた言葉。
■蛞蝓に塩(なめくじにしお)
(なめくじに塩をかけると縮むことから)すっかり元気がなくなることのたとえ。また、苦手なものの前に出て萎縮してしまうことのたとえ。
まだまだありますが、ここまでとします。

「塩について」はもうあきたとの声が聞こえてきそうなので、次回は苦汁(にがり)について連載します。






塩について#4


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Posted by 新ちゃん at 09:44│Comments(0)
 
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